ZEH(”ゼッチ”)と呼ばれるゼロ・エネルギー・ハウスを新築した事例です。
ZEHとは、次のような住宅を指します。
- 高断熱でエネルギーの必要量が少ない・・・断熱性能に優れている。
- 高性能設備でエネルギー効率が高い・・・設備のエネルギー消費量が小さい
- エネルギーを創出することができる・・・太陽光発電で発電し、蓄電で電気を蓄えられる。
言ってしまえば、冬に温かく夏に涼しいため健康に良く、光熱費が安く、地球にも優しいという住宅です。
本事例では、耐震等級3、耐風等級2など、住宅の基本性能も大変に高くなっています。
ZEH関連設備
蓄電池
現在あまり普及していませんが、蓄電池を導入しました。蓄電量は11kwhですから、エアコン使用料の約半日分が賄える計算となります。つまり夜間の電力を丸々賄えることになります。
未だお値段が高いのが玉に瑕ですが、2022年現在では売電単価が電気代よりも安くなりますので、自家消費の方がお得になります。従って、今後のことを考えると蓄電した方がお得と言えます。真夏や真冬の電力需要により、電力ひっ迫と計画停電が起きる可能性も大いにありますので、蓄電池は今後心強い味方となってくれます。
雨水タンク
ZEHに雨水タンクは必須ではありませんが、家庭菜園や打ち水をする際の水源としてとても役に立ちます。
EVの充電コンセント
駐車場に面した壁面には、EVやPHVなどを充電する際に必要なコンセントを設置しました。当然ながら太陽光発電で発電した電気や蓄電力で溜めた電気を活用することができます。
太陽光パネル
室内
ZEHの要件の一つに、断熱性能が高いことが挙げられます。
断熱性能の高い/低いは、健康に大きな影響を与えます。
例えば、真冬の朝を考えてみると分かりやすいでしょう。布団から出ると寒くて仕方がないという人は多いと思いますが、これは布団の中の温度と室温に大きな開きによって生まれるということは言うまでもありません。
問題は、人はこのような状態におかれると、急激に血圧が上昇するということです。
これはヒートショックの原理と同じで、急激な温度差による血圧の上昇と低下が体に大きな影響を与えるのです。ヒートショックでは最悪、人が亡くなってしまうことがありますが、そうでなくても毎朝このような状態に置かれていれば、健康に悪影響があることは間違いないでしょう。
室温がある程度の温かさに保たれていれば、このような温度差は小さくなります。そのための断熱性能なのですね。
リビング
キッチンでは、IHが導入されています。IHは急な停電によって使用できなくなることもありますが、蓄電池があることでそのようなリスクを避けることができます。