お家を台風から守るには?

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日本ではここ数年、台風などによる強風被害が各地で増加しています。

今年の夏から秋にかけても残暑厳しく、海水温も下がらないため、大きな台風が多数発生することが予測されています。

また、台風だけではなく、温暖化などに起因する気圧配置の変化などで爆弾低気圧と呼ばれるものが度々発生していますが、この影響による強風被害も甚大です。

私たちを取り囲む地球環境が変化していることは明らかであるため、私たち自身も自分の身や住まいを守る対策を取る必要があります。

ここでは一般住宅を強風による被害から守るために、自分たちで出来る対策、そして費用を投じてプロに任せる対策についてご紹介したいと思います。

強風による被害にはどのようなものがあるか

強風被害で記憶に新しいのは、2019年9月に関東に上陸した台風です。

千葉県館山市では最大瞬間風速52㎧というとても強烈な風を観測し、大きな被害が出ました。

では具体的に、強風によってどのように住宅に被害が出るのでしょうか。

物が飛んできて窓ガラスが割れる

強風被害の中でも最も多いのが、窓ガラスの破損です。

風そのもので割れるのではなく、住宅周辺の様々なものが風によって飛ばされ、それらが窓に衝突することが原因です。

看板や植木鉢、枝や物干し竿など、強い風で飛ばされてしまうものは外に多々存在します。

また、外から割られるため室内にガラスが飛散し、怪我の原因にもなります。

屋根が吹き飛ばされる

 千葉の台風被害でも、住宅の屋根瓦や屋根材がごっそりはがれてしまっている映像を見た方も多いのではないでしょうか。

屋根に使われているものは、毎日日や雨風にさらされているため、次第に強度は弱まっていくものです。

そこに強風が吹き荒れれば、老朽化している箇所が吹き飛ばされてしまうのです。

屋根が吹き飛ばされれば家が雨ざらしになり、強風だけではなく雨の被害も大きくなる二重苦になってしまいます。

倒木などによって家が半壊~全壊する

 強風によって飛ばされるものだけではなく、根こそぎ倒されてしまうものもあります。

例えば家の背丈を優に超える大木、住宅そばに並ぶ電柱、鉄塔や柱などです。

こういった巨大なものが倒れてくれば、住宅はひとたまりもありません。良くて半壊、悪くて全壊です。

先に触れた千葉の台風被害の中でも、ゴルフ練習場の鉄柱が強風によって倒壊し、複数の住宅に直撃しました。

この被害についてはまもなく1年経過しますが、補償などいまだに解決していない問題が多々あるようです。

お家でできる強風対策

それでは、これらの強風被害から自宅を守るために、お家でどのような対策ができるのでしょうか。

窓の簡単な補強

マンションでも戸建でも、窓が最も無防備です。

物が飛来して窓ガラスが割れるリスクを想定して、自分でできる補強をしましょう。

例えば、事前に飛散防止フィルムを張っておけば、万が一窓が割れたとしても室内にガラスの破片が飛び散ることを防ぐことができます。

また、いよいよ台風が近づいてきたという時に、養生テープをバツ印に貼ったり、段ボールで補強することで被害を最小限に抑えることが可能です。

養生テープや段ボールなど、すぐに使えるように適量をストックしておくと良いでしょう。

飛来物を減らす

ご自宅の外を見てみてください。庭やベランダに、強風によって飛ばされてしまいそうなものはどのくらいありますか?

強風は車でさえ横転させてしまう可能性があります。つまり外にあるものの多くは飛ばされてしまう可能性が高いのです。

物干し竿や植木鉢、自転車やガーデンテーブルや椅子など、飛ばされてしまう可能性があるものはできるだけ片づけておきましょう。

自宅を守るだけではなく、自分の家のものが飛散して別の家に被害を与えてしまわないためにも大切です。

特にマンションにお住まいの方は隣の家の窓との距離が近いため、お互いの家に被害を出さないためにもベランダのものは極力片づけましょう。

また、庭に倉庫など大きく重たくてすぐに動かせないものを置いている場合は、飛ばされないように固定、補強しておくと安心です。

プロの力を借りてできる対策

 窓周辺のリフォーム

ご自宅が戸建の方は、窓ガラスの被害を防ぐために雨戸やシャッターの取り付けを検討してみても良いでしょう。

雨戸やシャッターがあれば、飛散物が直接窓に当たらないため、ガラスが割れるのを防ぐことができます。

後付けが簡単に可能なものもあるため、大規模なリフォームではありません。

多少費用が掛かりますが、被害が出てからの出費を考えると先行投資と捉えてみても良いかもしれません。

家のメンテナンスを定期的にする

上で書いた通り、屋根や外壁は日々劣化していきます。

強風によってその劣化箇所から壊れていってしまうため、事前に住宅全体をチェック、メンテナンスしておくと安心です。

分譲マンションなどでは、住民が管理費の他に修繕費を払っており、定期的に業者によって建物のメンテナンス、修繕を行っています。

戸建の場合プロに依頼するのはコストがかかりますが、こちらも被害が出てからの修理費を考えるとやっておいて損はない可能性は高いです。

火災保険を確認

入居するにあたり、みなさん火災保険に入っていると思います。

名前は「火災」保険ですが、地震などの自然災害による被害にも対応した内容になっているはずです。

改めて、今契約中の火災保険で台風などの強風による被害に保険が適応されるかどうか、補償範囲を確認しておきましょう。

よくわからない場合や、保険の乗り換えを検討する場合は、ファイナンシャルプランナーの力を借りるのも良いかもしれません。

 

いかがでしたでしょうか。

自然災害は起きてしまうといくら願っても回避することができません。

大切な住まいが大きな被害を受けないようにするためにも、是非事前にできる対策を取り入れましょう。

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