概要
建築後50年を経たお宅の和室をフローリングの洋室にリフォームした事例です。単純に畳の部分を床に張り替えるのではなく、畳の下の床板を部分的に剥がして傷みの状況を確認した上で、フローリングにしています。また、押入れをクローゼットにリフォームしました。
リフォーム前
畳が敷き詰められた、昔ながらの日本家屋です。非常に趣がありますが、畳がかなり古くなっています。
リフォーム中
居室
畳をすべて剥がし、床板を露出させます。そして、床板の下に実際に潜って痛み具合を診断します。このお宅の基礎と床板は非常に状態が良かったため、既存の床板をそのまま生かしてフローリングにすることにしました。
既存の床板の上に更に床板を張っていきます。ただ床板を貼るだけだと断熱性能が低いままですので、断熱材を床板の間に挟み込むようにして配置しています。在来工法で建てられた古い住宅は冬に底冷えするようなこともありますが、適切に断熱することで防ぐことが可能です。
押入れ
昔からよくあるタイプの押入れですが、中板を取り外し、床も張替え、クローゼットにリフォームします。
リフォーム後
障子をそのまま活かすなど日本家屋の趣を残しながらも、フローリングの洋室にリフォームすることができました。仏壇も違和感なく溶け込んでいます。
クローゼットにリフォームされた押し入れです。上部に収納スペースを設けています。
うまく和洋折衷ができたと思います。日本家屋をリフォームし現代に引き継いでいくという点で、非常に面白い事例となりました。