和室を洋室にリフォームする費用の相場とポイント

ご自宅に和室がある方は、和室をどのように活用していらっしゃいますか?

家を購入する際に、あった方が良いだろうと考えて和室を取り入れたものの、なんとなく使いづらくて物置部屋になってしまっているという方も多いのではないでしょうか。

畳が老朽化してくれば手入れも必要、押入れは今の生活スタイルでは収納として使いづらいといったデメリットもあるかもしれません。

そういった理由から、和室を洋室へリフォームする方は多くいらっしゃいます。

このページでは、和室を洋室へリフォームするポイントや費用相場についてご紹介します。

和室を洋室にリフォームする費用相場は?

施工パターンの種類を確認したうえで、次はそれぞれの費用相場をまとめてみます。

どこにどのくらい手を入れるかによって、費用は大幅に変わります。

工事のパターン 費用相場
畳からフローリングへリフォーム 18~35万円(6~8畳)
畳からクッションフロアへリフォーム 17~34万円(6~8畳)
床・壁・天井のリフォーム 50~100万円
押し入れをクローゼットにリフォーム 18~22万円(幅140~200㎝ 襖2枚分)※襖4枚分になると費用も倍

以下、それぞれ詳しく説明していきます。

様々なリフォーム方法と費用

畳からフローリングやクッションフロアへのリフォーム

【築50年のお宅】和室を洋室にリフォーム(埼玉県川口市)
【築50年のお宅】和室を洋室にリフォーム(埼玉県川口市)

和室のリフォームの中でも特に多い事例です。

畳をはがし、フローリングクッションフロアに張り替えます。

張り替えると言っても、畳をはがした下地に直接フローリング材を張るのではなく、追加工事が必要です。

フローリング材は畳よりも厚みがないため、そのまま張ってしまうと隣室との段差が生まれてしまいます。それを補修するために下地の追加工事をします。

また、築浅の物件ではあまりない事例ですが、古い家では断熱材が床下に入っていない場合があります。畳よりも薄いフローリングに張り替えるのであれば、冷え対策に断熱材は必須です。

肝心の工事費用ですが、フローリング材の種類によって、材料費に違いが出ます。ランクによっては10数万円の差が出るため、予算と相談しながら選ぶことをおすすめします。

上で書いた通り、フローリング下の追加工事も発生するため、想像以上に費用が掛かってしまう可能性もあります。

概ね18~35程度を見込んでおく方がよいでしょう。

フローリングよりも安く抑えたいのであれば、クッションフロアという選択肢もあります。

安価なうえに掃除もしやすいというメリットがあります。費用は17~34万円程度です。

なお、マンションで畳からフローリングへ変更する場合は、マンションの管理規約を事前に確認する必要があります。

マンションはリフォームに関して規約が設けられていて、床の場合防音、遮音性についての規定があります。

一般的なフローリング材であればあまり問題ありませんが、無垢材を使いたいと考えている場合は要注意です。

無垢材は高額である一方で防音性が劣るため、さらなる追加工事が必要になり、費用もさらにかさんでしまう可能性があると考えておいたほうが良いでしょう。

床・壁・天井のリフォーム

和室だった空間全体をガラッと洋室に変えるリフォームです。

畳がフローリングに変わるだけで部屋の雰囲気は変わりますが、壁や天井が洋風クロスに変わると、部屋が生まれ変わったような印象になります。

マンションの和室ではあまり見かけませんが、戸建の和室では床の間がある部屋も多くあります。

床の間がある和室では、柱が露出しているケースが多いのですが、洋室は基本的に柱は見えない造りです。

そのため、リフォームの際には柱を隠す工事が必要になります。具体的には飛び出す柱の厚さの分、壁の厚みを調整するような作業になります。

肝心の費用ですが、クロスを張る面積だけではなく、選ぶクロスのグレードによっても費用の差が出ます。

例えば匂いや湿気を吸収する珪藻土のクロスは、性能が良い分価格も上がります。

その部屋の使い道や使用頻度、どのような空間にしたいのかを考えてから材料を検討すると良いでしょう。

押入れもリフォーム

押入れは洋風のクローゼットと比較すると、奥行きが多く取られています。

本来敷布団を収納する仕様となっていますが、生活スタイルの変化とともに活用しづらい空間になってしまっています。

また、湿気がこもりやすくカビも発生しやすいといったデメリットもあるため、和室のリフォームと一緒に押入れもクローゼットに変えるというケースが多くあります。

収納のリフォーム方法もいくつかあり、部屋の印象を変える目的であれば、襖を変えるという方法もあります。

費用がリーズナブルな上、襖では半分しか開かない開口部が広く使えるようになり、使い勝手がよくなります。

また、扉と内部どちらも洋風のクローゼットに変更することも可能です。費用と広さに余裕があれば、ウォークインクローゼットも検討可能です。

費用ですが、襖を折れ戸や開き戸に変えるリフォームであれば5~15万円。

内部もクローゼットに変更するリフォームは襖2枚分の空間で18~22万円程度です。

古い家の押入れの場合、押入れ内部の壁に断熱材が入っていなかったり、追加の補強工事が必要になる場合もあるため、さらに費用が掛かります。

ウォークインクローゼットへリフォームする場合は、50万円程度を見込んでおいた方が良いでしょう。

更に、以上に併せ、部屋の入口の襖をドアや引き戸に変えるような工事も3~22万円程度を見込んでおきましょう。

和室全体をリフォームするのであれば、少なくとも50万円は見積もっておくべきです。

使う素材や空間へのこだわりがある場合、各種補強等工事が発生する状況では100万円程度は用意が必要になるでしょう。

ただし、戸建ではなくマンションの場合、壁の工事が簡単なためもう少し安価にリフォームが可能です。

まとめ

和室がなんとなくデッドスペースになっている方は、部屋を活用するためにもリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

費用についても選ぶ業者によって見積もりが大きく異なることがあります。

信頼できる業者を選び、費用と希望についてしっかりと相談し、無理のない範囲での快適な空間へのリフォームを実現しましょう。

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