
今回ご紹介するのは、築年数の経った木造住宅のリフォーム事例です。
水回りを中心に、キッチン・浴室・洗面・トイレを一新し、清掃性と快適性を高めました。さらに、暮らしの安心を支えるため、柱と梁の接合部には制振装置を設置。万一の地震にも備えた、安心・快適な住まいへと生まれ変わりました。
住宅の現状(リフォーム前)
キッチンは経年の内装・設備でお手入れがしづらく、浴室は在来タイルのため冬場の冷えや掃除性が課題でした。トイレ設備も旧型で、窓まわりや玄関も昔の仕様が残る状態。今回の工事では、快適性と清掃性を高める水回り一新を中心に計画しました。
制振装置を柱や梁に取り付ける
今回の施工では、木造住宅の柱と梁の接合部に制振装置「BOSHIN」を設置しました。この装置は、地震の揺れを効果的に吸収し、建物全体の変形を抑えることで、構造へのダメージを軽減します。
従来の耐震補強が「建物を強くする」ことに重点を置くのに対し、制振装置は「揺れをやわらげる」発想。繰り返しの余震や長周期地震動にも効果を発揮し、住まいの安心をより高めます。
今回のような制振装置の導入は、大掛かりな工事を伴わずに耐震性能を向上できる点も大きなメリットです。
水回りの工事中
解体後に給排水のルートを整理し、下地を新設。浴室は土間を補修・配管を更新してユニットバスに備え、キッチンは躯体を露わにして配線・配管を整えました。併せて床のレベルも調整し、今後の耐久性を見据えた下地づくりを徹底しています。
リフォーム後