高齢者の方が安心して住める為のリフォームで一番重要なことは、段差の解消です。

所謂バリアフリーと呼ばれる状態が最も望ましいと言えます。

足が健康なうちは良いのですが、杖が必要になったり、万が一車いすが必要になった場合は、段差は極力無くすことが必要です。

リフォームの際は、床材は車いす対応の強度が高いものを使っておくとよいでしょう。

次に浴室のリフォームをお勧めします。

高齢の方は、寒い脱衣場やお風呂の洗い場と暖かい浴槽との急激な温度差によるヒートショックによる失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすリスクが高く、温度差を起こさないような室内温度調整が必要となります。

ちなみに、ヒートショックによる死亡者数は交通事故で亡くなる人よりも、はるかに多いと言われています。

リフォームの際は断熱改修等で急激な温度差を起こさないような室内環境にも配慮したいものです。

また、リフォームの際にはキッチンのリフォームをあわせて行い、IHコンロを導入することも、お勧めしています。

従来のガスコンロでは、火の状況が加齢によって見えにくくなり、衣服に火が燃え移るという『着衣着火』が起こる可能性があります。

それを防ぐためには、IHコンロのように直接火を扱わなくて済むコンロが有用です。

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